あんただけが頼りヨ(2日目前半) [日々の徒然]
新郎新婦はキリスト教徒でもないし、ましてカトリックでもない。
挙式してくれる教会を探していたら、引き受けてくれた教会が安里教会だったそうだ。
「結婚式の前に、カトリック教会のミサに出てみたい」
という新郎の母親の希望で、一緒に朝6:10のミサに出席すべく5:45に起床。
ところが普段と事情が違って教会でのミサでなく、主任神父様のミサではないらしい。
教会はもぬけの殻だった。
自分は着任したばかりでよく分からないな、、、と言いながらも司祭館から出てきてくださった。
「私は今日は当番じゃないとよ」
「台風もきよるなぁ」
「あんたたちが台風じゃなかとね」
とおっしゃるも、私が
「昨日お電話差し上げたイノウエです!東京から来ました!」
と言ったら
「よし、じゃあ私があんたたちのためにミサをあげてやろう。あんたのためよ。」
と言って下さった。
カトリック信徒はわたし一人だけ。
「祭壇、準備できるね?」
「はい!」
「朗読はここよ」
「はい!」
「答唱詩編もあんたが歌いなさい」
「えぇ!?」
「歌えんとね」
「いえ、じゃあ、頑張って歌います」
「そうしなさい」
司祭が招き、信徒が答える、そのすべてを他の三人は全く知らないので、
神父様と私だけのやり取りだった。
ミサ中は緊張や焦りでよくわからなかったけれど、ミサ後に
「あんたのためにミサをあげたんだから、お祈りしなさいよ」
と言われた台詞が、以来ずっとわたしの心に響いている。
結婚式では、私の顔と名前を覚えた神父様から
「井上さん、井上さんはどこかね。これね、朗読。信徒さんたちに挨拶して一緒に答唱詩編やら聖歌やら歌いなさいね。あれをしたら、今度はこっちね、これもしてね」
とポンポン指令が飛んでくる。
「あ、あの、わたし新郎側の証人で署名もしないと・・・」
「じゃあそんときは出てきてね。それからあなた、楽器持ってたね、何か弾きなさい」
「ええ!?式では弾く予定ではありません」
「持ってきたんだから弾きなさい。アベ・マリアはどうね」
「人前で弾いたことはありません(あるけど大コケしました)」
「弾いたことなくても聞いたことはあるでしょう。オルガニストと相談してね」
「え。えええええーーーー!?」
そして極めつけの一言。
「参列者でカトリック信者はあんただけ。いいね、あんただけが頼りよ」
なーーーーんと!
なんか知らないけど大変なことに。
そして結局、結婚式の写真を撮るひまなどなく、
朗読して、アナウンスして、答唱詩編も聖歌も歌って、証人の署名もして、そしてなんと、グノーのアベ・マリアをぶっつけ本番で弾くことになった。
オルガニストの方はプロで、
「問題ありません、大丈夫ですよ。わたしがドレミを言いながら弾きますから」
と言って下さり、実際伴奏しながらドレミをささやいて下さるのだが、ドレミの分からないわたしには大混乱だった。
そして、あろうことかアベ・マリア演奏中に「誓いのキス」だったので、私はバッチリ見逃した。ノーゥ!
でも本当に主任神父様にはお世話になりました。
この体験がきっと、私の人生に大きなキー・ストーンになると思う。
受け取った恵みの大きさに圧倒されてボーっとしていたら、その夜やってきた台風に吹っ飛ばされそうになった。
続く。
挙式してくれる教会を探していたら、引き受けてくれた教会が安里教会だったそうだ。
「結婚式の前に、カトリック教会のミサに出てみたい」
という新郎の母親の希望で、一緒に朝6:10のミサに出席すべく5:45に起床。
ところが普段と事情が違って教会でのミサでなく、主任神父様のミサではないらしい。
教会はもぬけの殻だった。
自分は着任したばかりでよく分からないな、、、と言いながらも司祭館から出てきてくださった。
「私は今日は当番じゃないとよ」
「台風もきよるなぁ」
「あんたたちが台風じゃなかとね」
とおっしゃるも、私が
「昨日お電話差し上げたイノウエです!東京から来ました!」
と言ったら
「よし、じゃあ私があんたたちのためにミサをあげてやろう。あんたのためよ。」
と言って下さった。
カトリック信徒はわたし一人だけ。
「祭壇、準備できるね?」
「はい!」
「朗読はここよ」
「はい!」
「答唱詩編もあんたが歌いなさい」
「えぇ!?」
「歌えんとね」
「いえ、じゃあ、頑張って歌います」
「そうしなさい」
司祭が招き、信徒が答える、そのすべてを他の三人は全く知らないので、
神父様と私だけのやり取りだった。
ミサ中は緊張や焦りでよくわからなかったけれど、ミサ後に
「あんたのためにミサをあげたんだから、お祈りしなさいよ」
と言われた台詞が、以来ずっとわたしの心に響いている。
結婚式では、私の顔と名前を覚えた神父様から
「井上さん、井上さんはどこかね。これね、朗読。信徒さんたちに挨拶して一緒に答唱詩編やら聖歌やら歌いなさいね。あれをしたら、今度はこっちね、これもしてね」
とポンポン指令が飛んでくる。
「あ、あの、わたし新郎側の証人で署名もしないと・・・」
「じゃあそんときは出てきてね。それからあなた、楽器持ってたね、何か弾きなさい」
「ええ!?式では弾く予定ではありません」
「持ってきたんだから弾きなさい。アベ・マリアはどうね」
「人前で弾いたことはありません(あるけど大コケしました)」
「弾いたことなくても聞いたことはあるでしょう。オルガニストと相談してね」
「え。えええええーーーー!?」
そして極めつけの一言。
「参列者でカトリック信者はあんただけ。いいね、あんただけが頼りよ」
なーーーーんと!
なんか知らないけど大変なことに。
そして結局、結婚式の写真を撮るひまなどなく、
朗読して、アナウンスして、答唱詩編も聖歌も歌って、証人の署名もして、そしてなんと、グノーのアベ・マリアをぶっつけ本番で弾くことになった。
オルガニストの方はプロで、
「問題ありません、大丈夫ですよ。わたしがドレミを言いながら弾きますから」
と言って下さり、実際伴奏しながらドレミをささやいて下さるのだが、ドレミの分からないわたしには大混乱だった。
そして、あろうことかアベ・マリア演奏中に「誓いのキス」だったので、私はバッチリ見逃した。ノーゥ!
でも本当に主任神父様にはお世話になりました。
この体験がきっと、私の人生に大きなキー・ストーンになると思う。
受け取った恵みの大きさに圧倒されてボーっとしていたら、その夜やってきた台風に吹っ飛ばされそうになった。
続く。
2011-05-31 21:16
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おお~~
これはまたすごい体験ですね。
私はもう、ミサの準備できません。すっかりと忘れてしまいました(><)
ミッサレとか、どこをどう空けるのかなんて覚えていません~~。あはは・・・
オルガニストはプロなんですね。
なんだかみんなすごいなぁ~~。
誓いのキスって、カトリックの結婚式でキスあるの??
私たちは無かったけど、良かった~~(万が一あったとしても、きっと断固拒否されると思うけど)
それにしても、本当に貴重な体験。
神父様も、ものすごく頼りにしたんだろうね。
そして、ものすごくおおらかな神父様だね。なんか、話を読むだけで濃厚で圧倒されてしまいました。
「あんたのためのミサ」
すごい体験であり、あずかってない私にもなぜか確かに響くものがあります。
by 壽丸 (2011-06-01 00:58)
>ことまるちゃん
うん、すごくおおらか、というか太っ腹な神父様だったよ。
九州の神父様、ああいう人多いよね、細かいことを余り気にしない。
ミサの準備とか侍者の仕事って、実際にやっていないとわからないよね。タイミングとか。
私たちが子どもの頃はまだ男子しか侍者やってなかったから、実は侍者は初めて。聖変化の鐘を鳴らすときはちょっと緊張したよー。
by かえひゃん (2011-06-01 09:28)